SNSアカウント売買とは?仕組み・相場・注意点を初心者向けに徹底解説【2026年版】

SNSアカウントの売買と聞くと、「それって大丈夫なの?」と思う人がいるかもしれません。
結論から言うと、SNSアカウントの売買は日本国内でも実際に行われており、個人・法人を問わず利用者は年々増えています。ウェブサイトやブログの売買(いわゆるサイトM&A)と同じように、SNSアカウントにも「資産価値」があるという認識が広まってきたのがその背景です。
この記事では、SNSアカウント売買の仕組み、各プラットフォームごとの相場感、取引の流れ、そしてトラブルを避けるための注意点を徹底的に解説します。「アカウントを売りたい」「アカウントを買いたい」のどちらの立場の人にも参考になる内容にしています。
SNSアカウント売買とは?基本の仕組み
SNSアカウント売買とは、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどのSNSアカウントを、フォロワーやコンテンツごと第三者に譲渡・売却する取引のことです。
「フォロワーを買う」のとは根本的に違います。フォロワー購入はbotや非アクティブアカウントに自分のアカウントをフォローさせるだけで、見かけの数字が増えるだけです。対して、アカウント売買は「アカウントそのもの」を丸ごと引き継ぐので、フォロワーやエンゲージメントの実績がすべてセットでついてきます。
たとえば、料理系のInstagramアカウント(フォロワー3万人)を購入すれば、そのアカウントに興味を持って実際にフォローした3万人のフォロワーがそのまま引き継がれるわけです。ゼロからアカウントを育てれば半年〜1年以上かかるところを、購入すれば即座にそのフォロワー基盤でビジネスを始められます。
誰がアカウントを売っているのか
売り手のパターンはいくつかあります。まず多いのが「運営を続けられなくなった個人」。趣味で運営していたアカウントが想定以上に伸びたけど、本業が忙しくなって更新できなくなった、というケースです。
次に「事業転換する企業」。たとえば美容系の事業をやめて別ジャンルに移る企業が、不要になったSNSアカウントを売却するパターン。
そして「最初から売却目的で育てている人」。これは副業としてアカウントを育てて、ある程度のフォロワー数に達したら売却して利益を得るという手法で、最近はこのパターンも増えてきています。
誰がアカウントを買っているのか
買い手としては、新規事業でSNSを使いたい企業、インフルエンサーとして活動を始めたい個人、既存の事業にSNS集客を追加したい中小企業などが多いです。
特に最近は、「SNS運用をゼロから始めるリソースがない」という企業のニーズが大きくなっています。広告費をかけてフォロワーを地道に増やすよりも、すでにフォロワーのいるアカウントを買ったほうが早いし結果的にコスパもいい、という判断です。
SNSアカウントの売買が行われるプラットフォーム
アカウント売買のやり方は大きく分けて3つあります。
①専用の売買プラットフォームを使う
最も安全性が高いのがこの方法です。SNSアカウント売買に特化したプラットフォームでは、エスクロー決済(代金の一時預かり)に対応しているため、「お金を払ったのにアカウントが引き渡されない」「アカウントを渡したのにお金が振り込まれない」といったトラブルを防ぐことができます。Akabuy(アカバイ)などが代表的なサービスです。
プラットフォーム上でアカウントのフォロワー数やジャンル、エンゲージメント率などの情報を事前に確認でき、条件に合ったアカウントを検索して比較検討できるのもメリットです。
②サイトM&Aサービスを利用する
ウェブサイトやブログの売買を扱うM&Aプラットフォームでも、SNSアカウントの取引が行われることがあります。ラッコM&AやSiteBankなどが有名です。
ただし、これらはあくまでサイト売買がメインなので、SNSアカウント専門のプラットフォームと比べると、アカウント情報の検証体制や取引サポートが手薄な場合もあります。
③SNSやフリマサイトで直接取引する
X(旧Twitter)のDMや、メルカリ・ヤフオクなどのフリマサイトで個人間取引するパターンもありますが、正直これはおすすめしません。エスクロー決済が使えないため、持ち逃げリスクがあります。相手が本当にアカウントの所有者かどうかの確認も難しく、詐欺被害の報告も少なくありません。
どうしても直接取引をする場合は、ビデオ通話でアカウントのログイン画面を見せてもらう、契約書を交わすなど、最低限の防衛策は取りましょう。ただ、それでもリスクはゼロにはなりません。
各SNSプラットフォーム別のアカウント相場
アカウントの価格はフォロワー数、ジャンル、エンゲージメント率、収益実績など多くの要素で決まります。ここでは2026年時点のざっくりとした相場感をプラットフォームごとに紹介します。
Instagramアカウントの相場
Instagramは最も取引が活発なプラットフォームです。フォロワー1万人のアカウントで5万〜30万円程度が目安。ジャンルによって大きく差があり、美容・ファッション系は単価が高く、趣味系は比較的安くなる傾向があります。
フォロワー5万人以上になると、30万〜100万円超のレンジに入ってきます。特にPR案件の実績があるアカウントや、収益が安定しているアカウントはプレミアム価格がつきます。
Instagramアカウントの価値を左右する要素としては、フォロワー数だけでなく「エンゲージメント率」が非常に重要です。フォロワーが多くてもエンゲージメント率が1%未満のアカウントは評価が低く、フォロワー数が少なくてもエンゲージメント率が5%以上あるアカウントのほうが高く売れることもあります。
X(旧Twitter)アカウントの相場
Xのアカウントは、Instagramと比べると全体的に価格帯が低めです。フォロワー1万人で3万〜15万円程度が目安。
Xの場合、フォロワー数よりも「インプレッション収益化の条件を満たしているかどうか」が価格に大きく影響します。2026年現在、Xの収益化プログラムに参加するにはフォロワー500人以上・過去3ヶ月の投稿インプレッション500万回以上などの条件があり、この条件をクリアしているアカウントは単価が上がります。
TikTokアカウントの相場
TikTokは比較的新しい市場ですが、売買は増えてきています。フォロワー1万人で3万〜20万円程度。
TikTokはアルゴリズムの特性上、フォロワー数が少なくてもバズる可能性があるプラットフォームです。そのため、アカウントの価値はフォロワー数だけでなく、過去の動画の再生回数やバズった実績なども考慮されます。
YouTubeチャンネルの相場
YouTubeは他のSNSと比べて単価が最も高くなる傾向があります。チャンネル登録者1万人で10万〜50万円程度、収益化済み(登録者1,000人+過去12ヶ月の総再生時間4,000時間)のチャンネルはさらに高値がつきます。
YouTubeチャンネルの場合、「Googleアドセンスの収益実績」がそのまま価格に反映されます。月収5万円のチャンネルなら、年間売上60万円の12〜24ヶ月分(72万〜144万円)くらいが相場の目安です。
アカウント売買の具体的な流れ
実際にアカウントを売買する際の一般的な流れを説明します。プラットフォームによって多少の違いはありますが、基本的な手順はほぼ共通しています。
売り手の場合
まず、売買プラットフォームにアカウント情報を登録します。フォロワー数、ジャンル、過去のエンゲージメント実績、収益がある場合はその金額などを入力し、売り出し価格を設定します。
買い手からの問い合わせや交渉があれば対応し、価格が折り合えば取引成立です。エスクロー決済の場合、買い手が代金をプラットフォームに預け入れたのを確認してから、アカウントの引き渡し作業に入ります。
引き渡しは、メールアドレスの変更、パスワードのリセット、二段階認証の解除と再設定などが含まれます。プラットフォームのサポートが手順を案内してくれるケースがほとんどです。
買い手の場合
売買プラットフォーム上で、ジャンルやフォロワー数、価格帯などの条件でアカウントを検索します。気になるアカウントがあれば詳細情報を確認し、必要であれば売り手に質問や交渉をします。
購入を決めたら代金をエスクローに預け入れ、売り手からのアカウント引き渡しを待ちます。アカウントを受け取ったら、ログインできるか、フォロワー数やコンテンツが説明通りかを確認し、問題なければ取引完了です。代金が売り手に支払われます。
この確認期間(検収期間)はプラットフォームによって異なりますが、数日〜1週間程度が一般的です。この期間中に問題が見つかれば、プラットフォームに申し立てをすることができます。
アカウント売買で気をつけるべきポイント
アカウント売買は正しくやれば有効な手段ですが、注意すべき点もいくつかあります。ここでは、特に重要なポイントを解説します。
信頼できるプラットフォームを選ぶ
アカウント売買で最も重要なのは、信頼できるプラットフォームを使うことです。エスクロー決済に対応していて、出品されているアカウントの情報がしっかり掲載されているサービスを選びましょう。
プラットフォーム上でアカウントの詳細情報(フォロワー数、ジャンル、投稿内容など)を事前に確認できるサービスであれば、自分の目的に合ったアカウントを見つけやすくなります。
引き渡し時の設定変更は段階的に
アカウントの引き渡し時に注意したいのが、パスワードやメールアドレスの変更タイミングです。短時間に設定変更が集中すると、セキュリティシステムが反応してアカウントにロックがかかる場合があります。
引き渡しは段階的に行い、数日に分けて設定変更するのがスムーズにいくコツです。
詐欺に注意する
残念ながら、アカウント売買の世界には詐欺も存在します。よくある手口としては以下のようなものがあります。
「代金を受け取ったらアカウントを引き渡さずに逃げる」「偽のフォロワー数やエンゲージメント率のスクリーンショットを提示する」「引き渡し後にアカウントを奪い返す」といったケースが報告されています。
これらのリスクを避けるためにも、エスクロー決済に対応した専用プラットフォームを使うのが鉄則です。個人間の直接取引は、たとえ相手が信頼できそうに見えても、できるだけ避けましょう。
購入後のアカウント運営戦略を考えておく
アカウントを購入したあとの運営も非常に重要です。いきなり投稿の方向性をガラッと変えると、既存フォロワーが離れてしまう可能性があります。
おすすめは、最初の1〜2週間は既存の投稿スタイルに寄せた内容を投稿し、徐々に自分のカラーを出していくやり方です。急な路線変更はフォロワー離脱の原因になるので、段階的に移行するのがベストです。
また、購入直後はフォロワーが減る可能性もあります。運営者が変わったことに気づいたフォロワーの一部がフォロー解除するのは自然なことなので、多少の減少は想定内として考えておきましょう。
アカウント売買のメリット・デメリット
メリット
時間の大幅な短縮。ゼロからフォロワーを集めるには数ヶ月〜数年かかりますが、アカウント購入なら即座にフォロワーのいる状態からスタートできます。特にビジネス用途で「今すぐSNSからの集客が必要」という場合には大きなメリットです。
広告費との比較でコスパが良い場合がある。SNS広告でフォロワーを獲得する場合、1フォロワーあたり50〜200円程度のコストがかかることも珍しくありません。フォロワー1万人を広告で集めるなら50万〜200万円。それに対して、アカウント購入なら5万〜30万円で済む場合があります。
アカウントの実績ごと引き継げる。フォロワー数やエンゲージメントの実績がそのまま引き継がれるため、ゼロから始めるアカウントと比べて圧倒的に有利な状態でスタートできます。
デメリット
フォロワーが減る可能性がある。前述の通り、運営者変更後にフォロワーが減ることがあります。特に、個人の個性やキャラクターに紐づいたアカウントの場合、この傾向が強くなります。
初期投資が必要。無料で始められるオーガニック運用と違い、アカウント購入には当然お金がかかります。投資に見合ったリターンが得られるかどうかは、購入後の運営次第です。
アカウントの過去の履歴は事前に確認が必要。引き渡し時に既存投稿は削除されるのが一般的ですが、過去に炎上履歴があったり、ネガティブなイメージがついているアカウントだと、その評判が残っている場合があります。購入前に過去の投稿内容やアカウントの評判を確認しておくことが大事です。
アカウント売買の市場は今後どうなるか
SNSアカウント売買の市場は、ここ数年で急速に拡大しています。その背景にはいくつかの要因があります。
1つ目は、SNS自体の収益化機能が充実してきたこと。Instagram、X、TikTok、YouTubeのいずれも、クリエイターが直接収益を得られる仕組みを強化しています。収益を生むアカウントは「資産」として認識されるようになり、売買の対象として扱われるのは自然な流れです。
2つ目は、企業のSNSマーケティング予算の増加。テレビCMや新聞広告からSNSに予算をシフトする企業が増えており、「すぐに使えるSNSアカウント」への需要が高まっています。
3つ目は、売買プラットフォームの整備。以前はアカウント売買といえば個人間の怪しい取引というイメージがありましたが、エスクロー決済や本人確認を備えた専門プラットフォームが登場したことで、安心して取引できる環境が整ってきました。
今後もこの市場は拡大していくと考えられます。「SNSアカウント=デジタル資産」という認識が一般化するにつれて、取引はますます活発になっていくでしょう。
まとめ
SNSアカウント売買は、ビジネスを加速させたい人にとって有力な選択肢です。フォロワーをゼロから育てる時間やコストを考えると、すでに育ったアカウントを購入して即座にスタートするほうが合理的なケースは多々あります。
ただし、購入する際はエスクロー決済の利用、購入後の運営戦略の準備など、押さえるべきポイントがあります。特に、個人間の直接取引はリスクが大きいので、信頼できる売買プラットフォームを使うことを強くおすすめします。
これからSNSアカウントの売買を検討している人は、まず専門の売買プラットフォームで、どんなアカウントがどのくらいの価格で取引されているのかをチェックしてみてください。相場感を掴むだけでも、今後の判断材料になります。
よくある質問(FAQ)
Q. SNSアカウントの売買は違法?
日本の法律上、SNSアカウントの売買自体を禁止する法律はありません。ウェブサイトやブログの売買と同様に、デジタル資産の取引として個人・法人を問わず広く行われています。安全に取引するためには、エスクロー決済に対応した専門プラットフォームを利用するのがポイントです。
Q. アカウントを買った後にフォロワーが全員消えたりしない?
オーガニックで集まった本物のフォロワーであれば、アカウントの所有者が変わっただけでフォロワーが消えることはありません。ただし、運営方針が大きく変わると一部のフォロワーが離脱することはあるので、購入直後は緩やかに移行するのがコツです。
Q. アカウント売買でトラブルが起きたらどうすればいい?
エスクロー決済に対応したプラットフォームを利用していれば、取引完了前であればプラットフォーム側に申し立てが可能です。代金はプラットフォームが預かっている状態なので、アカウントが引き渡されない場合は返金対応を受けられます。個人間取引でトラブルが起きた場合は、消費者センターへの相談や、金額が大きい場合は弁護士への相談を検討してください。





